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【不幸もすぎれば】独学が得意になったきっかけ①中学・高校時代の不登校【ただのネタ】

オンライン国語教室・小論文教室のオトモです。

このブログでは

中学で長期入院→不登校→高校中退→東大→国語専門塾運営

の道を進んだ私が、
独学を効率的に進めるための学習方法を提案しています!

自力で資格試験や大学受験に挑戦したいと考えている人
なるべくお金や時間をかけずに新しいことを学びたい人、
 
に、少しでもお役に立てるように解説していきますので
よろしくおねがいします!

今回からは、
私がなぜ独学を始めて、どのように改良していったのか
3回に分けてお話していきます。

独学が得意になった経緯

  1. 中学・高校時代の不登校体験 ← 今ここ
  2. 大学時代の論文や本を通じての学び
  3. 塾の運営を通じてのケーススタディ

入院→不登校の中学時代

私は中学1年生の2学期から、中学2年生の3学期まで入院をしていました。

体調が良い時期には病院併設の養護学校に通って多少の勉強はできたのですが
寝たきりの期間もあり、
退院後、復学した時にはかなり学習進度が遅れていました。

具体的に言えば、歴史の授業について

養護学校での授業で「平安時代」まで習っていたのですが、
復学した日に学校で「世界恐慌」についての授業が行われていて・・・

竜宮城から帰った浦島太郎ってこんな気分だったのかなと思いました笑


すっぽりと抜けた1年半。

その間に体力も落ちて、
集団行動もすっかり不慣れになっていたので

復学後も、五月雨登校(五月雨のように、ぽつんぽつんと、登校したり休んだりを繰り返す状態)が精一杯でした。

たまに授業に出席したところで、基礎知識が無さすぎてちんぷんかんぷんなので

「独学するっきゃない!」

と思い立ち、
学校の時間割とは違うペースで、中学分野の勉強を始めることにしました。

これが、私が自分で勉強を始めたきっかけです。 

そして、自己流の独学法で
半年後には全国模試で3位になりました!

(ので、結果として学習効率はかなり良かったと思います。)

学習効率をあげたい!

独学をするぞ!

と決意はしたものの、致命的な問題が。

当時の私は、
家で勉強がまったくできませんでした。

学校へ行った日は疲れてしまうし、
行かなかった日は、罪悪感で気持ちがずーんと下がってしまい、
前向きに勉強をしようなどという気分には、到底なれないのです。

入院生活が長く、家族と暮らすのが久しぶりだったため、
気を遣いすぎて、自分のことに集中できないというのもありました・・・

そこで、私が考えたついたのは

学校に行ったときだけ、授業の3倍のスピードで勉強しよう
そうすれば3年分の勉強を1年でできる!

ということでした。
なかなか前向きヽ(´ー`)ノ

そこからは、自習の効率を最大限に上げる方法をあれこれ試し始めて
退院から1年後、

無事に高校に入学することができました。

進学校に入学したものの、不登校→退学

高校に入学はしたものの、
学校への苦手意識はそう簡単に払拭できるものではありません。

せっかく入学した高校も半年でやめてしまいました。

高校を退学した理由①

私が通っていたのはいわゆる地方の進学校。
私はこの「進学校」の空気感がとても苦手でした。

「進学校」という呼称は、
高校3年間を「大学受験予備校」と認めるようなもの。

実際にカリキュラムは、基本的に大学受験を前提とした内容でした。

学校嫌いの私にとって、
「学校に行くために、学校に行く」という進学校のスタンス
とても窮屈に感じられました。

「学歴や知識より、お金と自由が欲しい。はやく就職したい」
とばかり思っていました。

高校を中退した理由②

また、私は入院していた時、病弱養護学校に通っていました。

病弱養護学校にはその名の通り、
さまざまな病気が原因で
通常の学校に行くことのできない子どもたちが通っています。

生まれつき、話せない子や、歩けない子もいます。
昨日まで元気そうにしていた子の病気が急に悪化して、
寝たきりになってしまうようなこともあります。
(私も入院中、それに近いことがありました。)

それぞれが違う病気を抱えている以上、
できることも、費やすことのできる体力も生徒によって違います。

たから
「勉強」とは、それぞれが自分のペースで、その時のベストを尽くして自分を成長させること
という考えを、教師も生徒も共有していました。

教室で、学年別の授業を受ける子どもは、全体の半分程度。

ある生徒は「ジェスチャーで意思疎通をする方法」を学び、
他の生徒は「右手を動かして、物を掴むこと」を学び、
私のように、治療のため学校に行けない生徒に対しては
病室に先生が訪問してきてくれて、
実際の年齢より1、2学年下の内容の授業をしてくれることもありました。

ひとりひとりが自分の病状に合わせて、
退院後の人生を豊かにするために学ぶことが
養護学校での「勉強」です。

このような環境に慣れていた私にとって、
「できるだけ偏差値の高い大学に入れるように競い合う」という
進学校の価値観は、受け入れがたいものでした。

同級生や先生たちが
入学する大学の偏差値の高さが、
あたかも将来の成功や幸福度と相関しているかのような前提で話をしているのを聞くたびに
この考えに共感したくない、染まりたくないという強い拒否反応を覚えました。

それは、養護学校でいっしょに学んでいたような
大学受験をできるほどの体力がない子どもたちの幸せを
否定する論理だからです。

そして中退を決意

と、いうことで
高1の頃のわたしは、大学進学に向けて準備する気には到底なれず、
かといって、進学する気のないままだらだらと進学校に通うのも嫌で・・・

んー。悩むくらいならとりあえずやめてみようかな!

という考えに至りました。

それなりに悩みましたが、もやもや悩みながら通うよりも、
ここでスパッと高校を辞めたことは結果的に良い決断だったと思います。
後悔したことはありません。

大学に行こうと決めるまで

当時は「高卒認定試験」がなかったので、
通信制高校で卒業資格を取ることにしました。

退学後は毎日、アルバイトに行くか、
家で犬と遊ぶか、
図書館やプールに行って、ふらふらして過ごしていました。

当然、学習時間は0。

しかし、そのまま時は流れ、
通信制高校の卒業時期がせまってきた18歳の夏に
「進路」を決めなければならなくなりました。

通信制高校の先生たちは、
私立の「短大」か「大学」であれば
「学校推薦」ができると勧めてくれました。

・・・が、

結果として、推薦の話は断ってしまいました。


籍をおいているだけで、
ほとんど通学もしていない「通信制高校」から
推薦をしてもらうというのは、
なんだかおかしな話だな、と思ったのです。

「学校推薦」は、
学校生活を楽しんで、がんばってきた子が
それを見守って、証明してくれる先生から推薦を得るのでなければ
名ばかりのものになってしまいます。

わたしは学校が嫌いなのだから、
学校に頭を下げて推薦状を書いてもらうのはちがう。

そこは筋を通さなければ、
「言っていることと、やっていることがちがう」
よくいる、いやーな大人と同じじゃないか・・・

と、当時の私は、思いました。
 
(今でも基本的な考え方は変わりませんが、
もうちょっと気楽に構えてもよかったのにな、と思います。) 
 

それから、「推薦」を断ったのにはもっと単純な理由もありました。

当時は人と話そうと思っても、怖くてうまく言葉が出てこなかったり、
自分にひたすら自信がない

「失語症」「対人恐怖症」のような状態で、
面接で自己アピールをできるような社交性がありませんでした。

だから、推薦や就職のような
「面談」必須の進路を避けたかったのです。

ちょうどその頃、

アルバイトにも飽きていて
かといって無知なまま社会人になるのも怖くて、

教養がほしい!

と、思い始めていました。
(あとは、田舎者なのでいつか都会に出てみたいと思っていました。)

そこで、

よし、独学で大学入試に挑戦してみよう!

と、腹をくくって、進路を決めました。

独学だけど孤独じゃない

そこからはひたすら情報収集。

当時はインターネットの情報もそこまで充実していないので、
図書館や本屋さんで「参考書の選び方・使い方」が書かれた本を読んで下調べをしてから
バイト代で教材を買い揃え、
それらを効率的に使うための学習方法を考え、
改良しながら学習を進めました。
 
不思議なもので
「自力でがんばる!」と決めて行動を始めると、
協力してくれる人が出てきました。

通信制高校の隅っこで勉強する私の姿を見かけた先生が、
場所を貸してくれたり、個別で勉強を教えてくれたり。

一緒に勉強をする友達もできました。

そうして、
「独学」と言いつつも、
結果としてはさまざまな人に支えられ、
対人恐怖を少しずつ解消しながら、
マイペースに独学を進めることができました。 

(結果、半年後に早稲田合格、一浪して東大進学できたので、効率は良かったと思います!)

まとめ

私が独学を始めたのは、入院→不登校という、どうしようもなく不運な状況からでした。

しかし、当時若いながらも一生懸命自分に合う学習方法を模索したことで

自力で新しいことを始めたい、勉強したい、と思った時に

あの時と同じ方法でがんばれば
なんとかなるさ

と思える自信がつきました。
それは今でも、いろんな場面で役立っています。 

若い時の苦労って、わざわざする必要はないかもしれないけれど
しておいたらそれはそれで、良いこともあるものですよーヽ(´ー`)ノ

次回、大学以降「独学」とどのように関わってきたのか
体験談をもう少し、お話します(^^)/