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【ニートだなんて】自宅学習で成果を出すために準備したい3つのもの②タイマー【呼ばせない】

オンライン国語教室・小論文教室オトモです。


この連載では

長期入院→高校中退→東大→国語塾・個別指導塾の教室運営

と、自宅学習をベースに勉強を進めてきた私あもれが

コロナ禍で学校に行けない!予備校に行けない!

という人のために
自宅学習の効率をアップするための方法を掲載しています。

環境の整え方をご紹介した前回に続き、今回は時間管理の仕方をご提案します。

タイムスケジュールは、たてない。

「時間管理をする」というと、
「タイムスケジュールをたてる」
という想像する人が多いのではないでしょうか?

実際、小中学校では夏休み前や試験前に
「学習計画表を作る」という課題が出されることがありますね。

1週間、1日、1時間ごとのタイムスケジュールを細かくたてておいて、
休日でも計画的に勉強を進めよう!というものです。

でも・・・・
タイムスケジュールって・・・・
頓挫しません?笑

少なくとも、私は計画通りに行動できたことがありません!(ドヤ)

自己正当化するわけではないのですが、
タイムスケジュール通りに動けないのは当然のこと。

実際に行動する前には
厳しめのスケジュールをたててしまうのが人間ですから。

しかし、
先に無理なスケジュールをたてておきながら、
計画どおりできなかった時には自分を責めるネガティブな感情も生まれるので

「もう何でもいいや、さぼっちゃおー(・∀・)」

と、極端に自分に甘くなってしまったり、

「どうせ何やっても続かないんだ・・・(._.)」

極端に自信を喪失してしまったり。

このように、成功率が低い割に、メンタルに悪影響が生まれやすいのが
タイムスケジュールをたてることの欠点です。
そのため
時間単位でスケジュールをたてることは、おすすめできません。

朝型の人もいれば、夜型の人もいる。
長時間集中できる人も、そうでない人もいる。

無理に時計の時間に合わせて行動するよりも
自分自身にベストな時間の使い方を模索したほうが
効率も、幸福度もあがるはず。
そう、私は考えます。

「そんなに甘いことばっかり言ってたら、だらだらさぼっちゃうばかりだよー」

という方もご安心を。

24時間を区切る以外にも、時間を管理する方法はあります!
時間を「切り取る」という方法です。

時間を「分ける」のでなく「切り取る」

時間を「分ける」道具が時計ならば、「切り取る」道具は、

タイマー

ですね。
以下、タイマーの素晴らしさをひたすら熱弁していきます。

タイマーを活用しよう!

基本的な使い方は簡単。

 ①学習スペースに座る。
 ②タイマーを「15分」にセット。
 ③15分間、できることをする。


以上です。

「焦り」を利用する

これまでのブログでも何度かお話していますが、
「焦り」をコントロールすることで学習効率はぐんとアップします。

たとえば、ゲームを想像してもらえるとわかりやすいかもしれません。

テトリスも、スーパーマリオも、スプラトゥーンも、サッカーも、百人一首も。制限時間があるというプレッシャーが、ゲームへの集中力に繋がっています。

学習もこれと同じことが言えて、
制限時間を設ける方が集中できます

緊張と弛緩の区別をつけやすいのもタイマーの良いところ。
球技の試合開始と終わりのホイッスルのように、ボタン1つで集中モードと休息モードを瞬時に切り替えることができます。

時計よりスマホより、タイマーを勧める理由

「時間を決めてやれということだけなら、時計でも同じことじゃん」

という人もいるかもしれません。

が、個人的なおすすめは断然タイマーです。

理由は時計を使うと、どうしても頓挫しやすくなるからです。

「3時30分まで集中して、その後5分休憩して、35分から再スタートして・・・」

といった感じで時間管理をしようとすると、
どうしても「ズレ」が生じてきます。

あっ、5分休憩するつもりが7分経ってしまった・・・
じゃあ、2分ずらして・・・・

のようなことを考え始めると、面倒で余計なストレスが増えるため
結局は時間管理を頓挫してしまいます。

一方、タイマーの場合は

「この課題を15分で終わらせる」

と決めた後、たとえそれが結果的に時間通りに終わらなかったとしても
またタイマーをセッティングし直せばよいだけなので
余計な手間も時間も必要ありません。

また、

「スマホのタイマー機能を使えばいいじゃん?」

という人もいるかと思います。

「集中」という時間管理専用アプリもあるくらいで、
スマホにはスマホの良さがあるのですが・・・
(ちなみに、このアプリは学習記録を残せるので使いこなせたら便利です)

私は基本的に、1つのことに集中したい時は、
スマホを手元に置かないのがベストだと思っています。(前回記事参照)

だって、たとえばタイマーを止めた時にプッシュ通知で好きな子からラインが来ていたら見ちゃいません?笑

「集中をスマホに阻害されない環境に、どれだけ自分を追い込めるか」

が、勉強だけでなく、仕事でもプライベートでも、
この時代に1つのことを成し遂げるための大切な力になると
私は思っています。

ので、意識的に距離を置く練習をした方がいいと思います。

試験対策にもなるよ

私は受験生に指導をする時、まず時間管理の練習をします。

試験時間から逆算して、どの問題に何分割けられるか、見直しに何分かかるのかを想定した上で、大問ごとの目標時間を決めて取り組んでもらうのです。

これを繰り返しておくだけで、本番での成功率がだいぶ上がります。

というのも、時間管理で試験を失敗している子は、驚くほど多いのです。。。

「2問目がわからなくて、考えている間に試験時間が終わっちゃいました(;_;)」

といって、解答用紙の後半を白紙で提出してしまうような子がたくさんいます。
これはもったいないぞ・・・(._.)

自分は10分でどのくらいのことができるのか、
15分とはどのくらいの長さなのか、
普段から体感しておくことが試験対策に繋がります。

「15分」じゃなきゃだめ?

いや、慣れてきたら「20分」「30分」でもいいと思います。
15分ごとにタイマーが鳴るのはうるさいと感じる人もいるかと思いますし・・。

しかし、最初は練習のために
短めにセットして取り組む方がいいと思います。

「体感時間」を知ることで、学習を効率化できる

実際にタイマーで時間を区切りながら学習していると、
自分の「体感時間」を知ることができ、
これが学習の効率化に役立ちます。

たとえば、数学の勉強をする時。

通常は、同じ「15分」でも
単純な計算をしている時には、時間が長く感じられ
証明や図形の応用問題など、頭を捻って問題を解いている時には
時間が短く感じられます。

もし証明問題を解いていても
「まだ15分しか経っていないのか・・・」
と思うようであれば、
おそらく問題のレベルが合っていないのだと考えられます。


また、あまり集中できていない時も、
体感時間が長く感じられます。

つまり、ある分野を勉強していて「15分」が
いつもより長く感じられたのであれば、

その勉強にはあまり集中できていなかったということ。
もしくは学習方法に改善の余地あり、ということになりますね。

休憩も大切。

人が持続して集中できる時間には限度があります。
個人差もけっこうあるようですが、
一般的には60分に1度くらいは休憩するのがいいようですよ。

1日に何時間勉強するか

時間管理の話でいうと、
よく「1日何時間勉強すればいいか?」という質問をされます。

「東大行くなんて、毎日勉強ばっかり20時間くらいしてたんでしょー?」
と、高学歴への偏見をにじませながら聞いてくるちゃらい人もたまにいます。キライ。

個人的に勉強時間を気にするのは利がないと思っているので
私自身、勉強時間を気にしたこともなければ、生徒に強制したこともありません。
結局、量より質が大事ですからね。

敢えて返事をするならば、

「15分×n回」

つまりトータル時間よりも、短時間集中を何回でもできる限りやることと、
その習慣化が結果への近道になると思います。

睡眠時間はしっかり確保!

「タイムスケジュールを作らないと、生活リズムがぐちゃぐちゃになってしまうんじゃない?(;_;)」

という人もいるかと思います。

よくあるのが昼夜逆転。
これは危険視されがちですが、
学習効率の観点ではそこまで問題ではないとのこと。
朝型の人がいたり、夜中型の人がいたり、
集中できる時間帯は人によって異なるようです。

ただ、睡眠不足と生活リズムの乱れには注意が必要です。
どちらも集中力が落ちます。

寝る時間、起きる時間はある程度同じリズムで維持しつつ、
学習の細かい時間管理をタイマーでするのがよさそうです。

まとめ

今日はタイマーを使った時間管理の方法について説明しました。

ポイントは時間を小分けにすること。
集中力を保ち、ベストな状態で学習できるよう工夫してみてください。

私自身、昔から時間管理がとても下手だったのですが

宅浪や仮面浪人で受験に合格したり、働きながら資格を取得したり・・・
私が知っている自習上手な友人が、皆タイマーを持ち歩いていたことから
この方法を真似し始めて、変わりました。

お試しあれ!

次回をお楽しみにヽ(^o^)